[お悔やみの手紙を送る]
訃報を受けたら、まずは弔電で弔意を伝え、併せてお悔やみ状を初七日までに出しましょう。便箋は白地のものを使い、封筒は2重の封筒ではなく、1重のものを使用しましょう。これは、2重が「不幸が重なる」といった意味合いがあるためです。
慣れない場合は毛筆でなくてもかまいませんので、必ず手書きで書くようにしてください。
文章を書くときには、以下の点に気をつけてください。
◆通常、「拝啓」などの頭語は書きません。あいさつ文なども省いて、すぐに本題へ入ります。自分の近況などは書きません。
◆「重ね重ね」「たびたび」「また」「追って」など、繰り返しを意味する忌み言葉は使いません。
同じく、繰り返しを意味する言葉を避けるため、追伸なども書きません。
◆慰め、励ますことを中心に、簡潔にまとめます。想い出話を長々と書かないようにしましょう。
◆頭語がないので、「敬白」などの結語もありません。
次に、具体的な文例をご紹介します。
◆文例
基本的な文章は以下の通りです。これに、故人とあなたとのエピソードや、故人の人柄や功績を偲び、他界を惜しむ言葉などを手短に加えてもかまいません。オーバーな言葉は使わず、遺族を慰め、励ますことを念頭において書きましょう。
○○様の突然のご訃報に接しただ驚いております。
ご家族のご悲嘆をお察しいたしますと、なんとお慰めしてよいやら言葉もございません。心よりお悔やみ申し上げます。
しかしながらあまりお悲しみが深くては、皆様のお体にも障りますことゆえ、お力落としとは存じますがお体を損われることのこざいませんよう、どうぞご自愛くださいませ。
本来ならばすぐにでも参上しなければならないところ、遠隔地のためすぐにご焼香に伺えない失礼をどうかお許しください。
些少ながらご香料を同封いたしました。ご霊前にお供えいただきたく存じます。
謹んでお悔やみ申し上げます。
このように、お悔やみ状には、
・逝去を知った驚きの気持ち
・遺族の気持ちを慰め、励ます言葉
・お葬式に参列できなかったことへのお詫び
・ 同封した香典をご霊前に供えていただくお願い
・ 故人の死を悼み、冥福をお祈りする言葉
などの要素を込めます。短い中にも、心のこもった手紙になるようにしましょう。
電話だけでお悔やみを伝えてオシマイ・・・。では失礼に当たります。
お葬式に参列できないときは、後日、遺族が落ち着かれた頃、予定を聞いたうえで御自宅にうかがい、霊前にお線香をあげさせてもらいましょう。
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