[ご遺族宅へ弔問する場合]
◆ご遺族への連絡
まずは先方へ連絡し、お伺いしても良いかを確認します。
葬儀後は大変忙しくされていますので、急に伺うのは避けてください。
お電話などで
「△△さんに○○でお世話になっておりました、□□と申します。△△さんのご葬儀の際は、所要がありましてお伺いできず、大変失礼をいたしました。
お力落としのところ、恐縮ですが、お線香を手向けにお伺いしたいのですが、ご都合をお聞かせ願えますでしょうか。」
などとお伝えし、ご都合を伺ってください。
もし、先方がお疲れの様子だったり、お忙しいようであれば、日を置くようにしましょう。
◆服装
地味な色合いの平服を着用します。
平服とはいえ、落ち着いた服装になるように心がけましょう。
女性であれば、アンサンブルスーツなどが良いでしょう。アクセサリーなどは極力外すようにしてください。
男性であれば、紺色などのスーツかスラックスにジャケットなどが良いでしょう。
ご遺族は葬儀を終えられて日常に戻ろうとされていますので、葬儀を連想させる喪服や黒い格好などは避けましょう。
◆香典
表書きは、四十九日法要が過ぎているかどうかによって変わります。
法要の前であれば、ご葬儀のときと同じ「御霊前」とします。四十九日法要の日から後は「御仏前」とします。
これは、亡くなってから49日目からということではなく、あくまでも「四十九日法要の日」を境としますので、仮に35日目に四十九日法要を行ったとしたら、その日以降にお包みするお香典の表書きが「御仏前」となります。
お包みするお香典額の目安は、こちらのページをご覧ください。
<http://www.sanretsu.jp/kouden/kingaku.html>
◆花・供物
手土産は特に必要ありませんが、霊前(仏前)にお供えする供物やお花を持参することもあります。
菓子折りや果物、お花などが一般的ですが、故人の好物だったものが分かるようならば、それをお持ちしても喜ばれるでしょう。
のしは結び切りのものを使い、表書きは「お供え」とします。
◆弔問の手順
ご遺族宅へ着いたら、まずは「この度は誠にご愁傷様でした」と挨拶し、家へ上げていただきます。
霊前(仏前)に通されたら、お線香を手向けさせていただいた後、ご遺族へ「ご霊前にお供えください」と、持参した香典や供物をお渡しします。
その後、ご遺族と故人との思い出などをお話しし、「何かお手伝いできることはありませんか」などと、遺族を気遣う言葉をかけるようにしましょう。
そして、あまり長居をしないように早々に引き上げます。(ご遺族との関係にもよります)
帰る際は、「お力落としかと存じますが、何かお困りのことなどがありましたら、何なりとお申し付けください」などと声をかけます。
◆注意点
故人がご高齢だった場合などは「大往生でご本人も満足でしょう」などと考えがちですが、ご遺族の気持ちとしてはそうとは限りません。特に、高齢で配偶者を亡くされた方などは、一人残される辛さを察するようにしてください。
この場合は「天寿を全うされたこととは存じますが、もっとお元気な姿を拝見していたかったです。残念でなりません。心よりお悔やみ申し上げます」とお伝えしましょう。
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